12月16日
おでん(昨夜の)
牛蒡のキンピラ
聖護院大根皮のじゃこ炒め
玄米お豆ごはん
昼食。
そういえば、母の作ったおでんを食べた記憶がない。
おでんと云えば外で食べるものだった。
子どものころ、父はよく私を夜の街に連れて出かけた。
おでん屋の店の名も店主の顔も覚えていないが、
カウンターの越しの、お酒に燗をつける手つきや、
おでんの様子をみる箸の動きは、いまでもありありと思い出せる。
一番好きだったおでんだねは”餅入りきんちゃく”。
出汁のしみたお揚げととろとろのお餅の虜になって、
飽きずに何度でもおかわりをした。
一番嫌いだったのははんぺん。
妙に甘く所在ない食感がどうしても好きになれなかった。
大人になり、自分でおでんをつくる様になってから好みが変わった。
”餅入りきんちゃく”は今でも好きだけれど、あの頃のような情熱はもうない。
反対に一番苦手だったはんぺんには目がない。
でも、おでん屋の上品な、味が浅くしみた真っ白なそれではなく、
汁の色が付くらいに煮込んだ、とろりとしたはんぺんが好きだ。
大人になって、胃にもたれる重いとろとろの餅よりも、
軽いとろとろのはんぺんを好むようになったのかもしれないな。
by rika_okubo7
| 2006-12-17 00:31