memo / 綺麗と美味しい
帰省初日。
叔父に無欲の輝きを持つ何かを届けたいと思っていたが、
イメージは浮かぶものの現実的ではなかった。
結局花屋に行ったのだが、そこで眼に留まった白い蘭は不思議な
煌めきを発していて何か安らぎを感じた。
花瓶に生けた蘭を見て叔父は、あら、綺麗じゃない、いいわね、と眼を輝かせた。
(思い込みかもしれないけれど、蘭は叔父の病床ではさらに
煌めきを強め、癒しの力を高めているようにも見えた。)
母にはトルコブルーのカップをふたつ、彼女の好きな色。
そのカップに、あらっ・・綺麗、と声をうわずらせた。
綺麗、と反応した瞬間重く垂れ込めた空気が大きく動いたように思えた。
帰省してから、ご飯作りは買って出て朝晩と作っている。
食卓では普段通り会話をして楽しければ笑い、ご飯を食べる。
最初母は叔父に遠慮をして残酷だと嫌ったが、
食事中の和やかな空気が叔父のベットまで届くことを願ってそうしたかったのだ。
おいしいと、母のにっこりが出る。わたしも作ることで救われる。
叔父に無欲の輝きを持つ何かを届けたいと思っていたが、
イメージは浮かぶものの現実的ではなかった。
結局花屋に行ったのだが、そこで眼に留まった白い蘭は不思議な
煌めきを発していて何か安らぎを感じた。
花瓶に生けた蘭を見て叔父は、あら、綺麗じゃない、いいわね、と眼を輝かせた。
(思い込みかもしれないけれど、蘭は叔父の病床ではさらに
煌めきを強め、癒しの力を高めているようにも見えた。)
母にはトルコブルーのカップをふたつ、彼女の好きな色。
そのカップに、あらっ・・綺麗、と声をうわずらせた。
綺麗、と反応した瞬間重く垂れ込めた空気が大きく動いたように思えた。
帰省してから、ご飯作りは買って出て朝晩と作っている。
食卓では普段通り会話をして楽しければ笑い、ご飯を食べる。
最初母は叔父に遠慮をして残酷だと嫌ったが、
食事中の和やかな空気が叔父のベットまで届くことを願ってそうしたかったのだ。
おいしいと、母のにっこりが出る。わたしも作ることで救われる。
by rika_okubo7
| 2010-08-25 11:09
| memo