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9月11日記 / お山をおりる

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早起きがすっかり身に付いて、目が覚めたのは午前4時半。
夜明け前の薄暗闇にハーブの香りが漂っている。
きのうはお山に泊まった。ベルギービールを飲んで、
ご飯は外へ行こうか、なんていう話の流れになったとき、
今夜は帰りたくないなと思ってしまった。
夕ご飯もおいしかったけれど、赤ワイン2本分の時間が
たのしかった。BGMの延々同じところを回っているように
聞こえるロンドンのじい様の音楽も変わった声で歌う
日本人の音楽も、とてもよかった。
しみじみといい時間だった。
なぜだろう、大きなテーブルで三人で話している、その外は
暗闇だということに、安心する。心安らかになるのだ、人間
ではないものが活動しているということが。
お山の時間で一番好きなのは、だから夜なのかもしれない。

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家に帰ると、扇風機はかすかな唸り声をあげて静かに首を振り、
水道の蛇口の下には、水を入れようと差し込まれたペットボトル
がそのままになっていて、あわてて出かけた過去の時間がくっきりと
輪郭を残していた。
お山の匂いが、シャツやストールにしみ込んでいて、くんくん嗅いだ。
本にもしみ込んでいる匂いがなくならないうちにと、Sさんからもらった
”ちいさなおうち”の続きを読み始めた。
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by rika_okubo7 | 2013-09-20 13:58