12月8日(日)から12月14日(土)の日記。
ぴんぽーん。宅配便。
さっそく梱包を開いて、来た来た、うれしいなあとしみじみ見る。
愛ちゃんのトルチェッロを、たくやさんは山の家にいてもらおうかと提案した。
山の家に行って愛ちゃんの絵が待ってくれているのは、それはきっと、ほっとするだろうけれど、
私は近くに居て欲しいなあと思う。
その夜は淳さんのぼさつさまを見ているうちに、眠ってしまった。
よく朝、またしみじみと見て、なんて心がゆったりとしてくるんだろう、と思っていると、
たくやさんが白洲正子に見せたかったなあと言った。
ほんとうにそうだ、とそういう眼差しでぼさつさまに向き合うと、いままでみえていたものが
全て消えてしまった。ふしぎだ。
Yさんのお見舞いにS病院へ。
病室の前まで出向いて下さったYさんの笑顔に会う。やさしいお顔。
恋人のT氏の黄色のスリムなパンツと、Yさんのぽわぽわのセーターのひよこ色がお揃いで、
仲睦まじい二人にあてられて、帰る。幸せそうだったなあ。
お眼め、早く快復されますように。
しげこさんとデート。
キッテのピザ屋(ここはどうやら世界ピザ選手権で一位を獲ったお店らしい)に向かったけれど
中休み中。仕方なく隣りの回転寿しへ。
根室が本店のお店だから、白子や北海道の幸がいっぱい。
しげこさんと居ると、いつも安心する。
目の前に回ってくるお寿司を眺めたり、ぽつぽつ話したり、会話の間に流れている空気が、心地よい。
二軒目は、ガード下のバーでウィスキーを吞む。
一杯500円、おつまみも全て500円。
たくさん吞みたい時は、木片に錨マークが焼き付けられた丸いチップを十枚買うと一枚おまけで付いてくるのもいい。
チップが素敵だから、いつだったか吞んだ時に使わなかった一枚を机の引き出しに入れている。
ここでも、もそもそ、ぼつぼつ話す。
母から”なまこ”他が送られて来る。
「あなた、今は体力がないのだから、なまこを食べて精力をつけて。
ママがさばいたのよ。お汁はなまこの体液。それも飲んでね、自然の力だから。
このわたも、体にはいいから食べてね」
さすが我が母。
「具合が悪いの、さっぱりしたものが食べたいの。イカのお刺身とか、牡蠣酢とか」
と言って、体調悪かったらそんなもの食べられないよと仰天させる母の贈り物は、さすが。
幸子よ、お酒は控えてと言っていながら、酒の肴ではないか。