3月1日(土)から3月4日(火)までの日記
”こんどのお母さんのメールはまたすごいよ。関西人になっちゃったのかな”とたくやさん。
どれどれと携帯の文面を見せてもらうと「お誕生日おめでとうさん」と始まっている。
その後に続く文章も、何かヘンだ。
今年の母からたくやさんへの誕生日プレゼントは、ドイツ製の真っ赤な鍋。
鍋、ねえ。と二人とも少し戸惑ったけれど、私においしいもの作ってもらって
下さいという意味らしい。
眠くて眠くて二度三度文面を消しているうちに、何を書いているかわからなく
なったと言っていたけれど、朝の連ドラ「ごちそうさん」の夢を見るほどのファンだから、
そのせいで関西人になってしまったのかもな。「ありがとうさん」。
「なにか食べたいものある?中華おこわとか。お赤飯は好きじゃないでしょ」
「お赤飯、好きよ」
「だって胸焼けするって」
「北海道の甘納豆が入っているお赤飯は胸焼けするの。あなたの作ったのは大丈夫。
あっ、ケーキ二十人分焼いてくれる?」
「二十人・・・・」
「6日の日にね、お母さん人の前で話さなくちゃいけなくなったのよ。
二十数名だと思うんだけど・・」
と母と話したのは二月末のこと。
まったくねえ、と思いはするけど断るとすねるから、やるぞーと気合いを入れる。
いくつかリクエストがあったけれど、母の作ったカリンの蜂蜜漬けを使った、
人参ケーキを作ることにする。健康志向ということで一つ話ができるだろうし、
母の大好きな”合作”ということにもなる。
一応、気、つかってるんですよー幸子さん、とわたしは叫びたい。
大量に作る時は家内分業となり、たくやさんも参加。
約四十人分を焼いて、三十人分は母に送り、残りはウチのおやつにする。
郵便局にケーキを出しに行った帰り、東のスーパーと西の雑貨屋で買い物をして
公園の前を通りかかった時、薄暗闇の空に浮かぶ高速道路の光のラインに見とれた。
ときどき高速道路の塀の上をトラックの背中が光りを帯びシューッと通り過ぎてゆく。
塀の上に立ってピカピカ点滅しているのは、たぶん高速道路を走る車のためのサインだ。
その意味を知りたくなって、公園に足を踏み入れた。
公園の時計はポールの上で6時10分を指し示している。
時計の向こうで、小さな子どもとお母さんがブランコにのって、空を飛んでいる。
しばらくするとお母さんはブランコから降り、子どもの背中を押してさらに
空高く飛ばす。笑い声があがる。
公園の奥に足を進め、ピカピカのサインが見て取れる位置に立って見上げてみたけれど、
角度と距離のせいか、何か太い線が引かれているのがぼんやりと見えるばかりだった
3月1日のごはん
昼ごはん
お花畑ふうごはん
若芽のお吸い物
煮物
お花畑ふうごはん、もう一度作り直そう。
そうだなあ、彼岸の入りに作れたら、そうしよう。
夕ごはん
たくやさん、鯖の味噌煮など
わたし
Yさんと映画の後、有楽町ワイン倶楽部で、ワインとトリッパなど。
3月2日のごはん
昼ごはん
カレーうどんとお赤飯
お赤飯の”おこわ”具合がよい感じ。
夕ごはん
昼に食べ過ぎたので、軽く。
お赤飯
蓮根、きのこ、高野豆腐の煮物。
昆布巻き
豆腐となめこのお味噌汁。
3月3日のごはん
昼ごはん
カレーきしめん
塩もやし
もやしのおいしさに二人唸る。
手抜きがよかったのか・・・。
・きしめんのゆで汁利用の、手抜きの塩もやし
洗ったもやしをボールにいれて、その上に笊を置く。
ゆであがった”きしめん”を笊にあける。
もやしをゆで汁に一分ほどつけたままにする。
もやしの水分を切り、塩とごま油をたらりで出来上がり。
何がよかったんだろう・・・。
蕎麦のゆで汁でも同じにおいしいだろうか。
夕ごはん
春告げ若芽のしゃぶしゃぶ
湯豆腐
明石のたこ まぐろの漬けのごまよごし
〆はとろろご飯
3月4日のごはん
朝ごはん
たくやさん
各種残りものと
めかぶ納豆
にんじんのぬか漬け
大根のお味噌汁とごはん
わたし
調整のため
玄米小豆粥
夕ごはん
新たまねぎのサラダ
キャベツの塩サラダ
鶏カツ
期せずしてわらじトンカツ
浅蜊のお味噌汁 ごはん
パン粉の二度付けっていうことやってみました。
サクッ、とした食感が得られるということで。
食感もよかったけれど、大きくなりました、揚げ物。
パン粉は、たまご液を吸い尽くしました。
さいきん、一日の最後の台所の掃除は、冷たい水で仕上げるようにしています。
そうすると、さっぱりした清らかな風が台所に吹きます。
清々しいのがほんとうに気持ちよくて、明日もおいしいもの作ろう、と思います。