6月8日記 紫陽花の路地
新居は高層のオフィスビルとマンションが多く建つ地域だけれど、
昔ながらの長屋もぽつぽつ残っている。
長屋の窓の向こうからは人の暮らす気配が滲み路地を漂う。
それはひっそりとしていて、耳を傾けたくなる音だ。
玄関の前には思い思いの植木鉢、木で作られた表札やポスト、
きちんと寄せて止められた自転車。
二階の物干し台にはズボンもシャツも形のまま広がり、
色や模様、皺の具合は暮らす人を想わせる。
梅雨に入ってから路地を通ることがさらに楽しみになった。
雨に濡れ色濃く咲く紫陽花、コンクリートの濡れた匂い。
夕方路地を通った時、立ち話をしていた奥さんと目が合ったので思わず、
”こんばんは”と挨拶をすると、二人ともがにこやかに”こんばんは”と返してくれたのだけど、
”だれ?”と怪訝そうにひそめた声が背中に追いかけて来た。
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四尾の鯖と二十匹の鰯。
鯖
グリル
味噌煮
南インド風カレー
冷凍
鰯
アンチョビー風にオイル煮
梅煮
フライ
土曜日の11時の場内で求めた投げ売り(?)の青魚たちのお値段は
鰯1000円
鯖 500円
鯖は最初1000円で持ってかない?と言われたけれど、そんなに食べられない
と答えると、じゃ500円でいいよと押された。
消費税込みで1500円だったら持って行きますこちらも押して、肩にかついで帰ってきた。
たくやさんは隣の店の淡路産の鯖に眼を付けていたらしく”いい色に輝いていたよね”と
つまんなそうに言っていたけれど、まあ今度ね。
by rika_okubo7
| 2014-06-16 09:59