海を歩く人々 10月23日記
グリーンがかった海上を、まっすぐに背を伸ばした
人々が歩いてゆく。海の上を歩いているなんて、ど
ういうことかと目を凝らしたけれど、私が乗ってい
る車も海を走っているのだから、珍しいことではな
いのだと納得する。
彼らは陸から押し寄せる大きな波をかぶっても気に
留める様子もなく、迷いのない眼差しを陸にむけて
大股で歩いてゆく。
長い夢でその続きもあったけれど、途切れ途切れに
しか覚えてない。
夢日記をつけなくなってから、夢を細部まで記憶で
きなくなった。
Sさんは林檎のコンポートを作っているという。
この間話した時も煮ていたから、いったい幾つ煮る
のか訊ねると、電話の向こうでしばらく考えて、二
百個か三百個、と云った。気が遠くなる数だ。
店には甘い香りが漂って気持ちよさそうと想像する
うちに、カポーティの”クリスマスの思い出”の冒頭
シーンと重なる。
「フルーツケーキの季節が来たよ!」と叫ぶところ。
バディのいとこよりSさんはずっと優美だけれど、少
女のようなはにかんだ瞳を持っているところは似て
いると思う。
扉が閉まる音が聞こえて玄関に出ると、大きな紙袋
を持ってたくやさんが帰ってきた。
サンプルバーゲンで手に入れた、黒いダウンを広げ
る。いいねえ、と云うと”君のも買ってこようか”と
眉間に皺を寄せたけれど、今はほんとうに何もいら
ない。
あ、でも願わくば、コムデギャルソンの黒い靴を一
足、欲しいのは欲しい。
朝ごはん
きのうのポトフとバケット
昼ごはん
bell子さんからいただいた、うこぎソースでパスタ。
おじゃこと松の実を加えて。
お夕飯
ポトフ チーズとバケット
朝のポトフに白菜を加えてさらに煮た。
ポトフはあと二回分ある。
by rika_okubo7
| 2014-10-23 10:34