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軽井沢のS子ちゃん   11月13日記 

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軽井沢駅から離山の現代美術館に向かっている。

一緒に歩いているのはS子さん。

空がすこんと抜けている。

青い空にぽかっと白い雲。

風と日差しが強くて二人とも下を向いてずんずん

歩く。

歩いても歩いても離山に着かない。

行き過ぎたかと思うころ”美術館”の標識を道に見

つけて、坂道を上り間違えた道を下り枯れ葉のし

きつめられた急な坂道を上りようやく美術館のお

おきな門を見上げる。

順路の通りさいしょに常設を端から端までみる。

具体的で刺激的でおもしろい作品たち。

突起物の圧迫感と残像が残るまま螺旋状の階段を

上り二階の展示室に向かう。

わたしたちが会いに来た落田さんの絵の部屋はと

ても静かだった。クラクションが聞こえる雑踏の

表通りから横道に入りふいに静かな空間が現れた

ときのように、空気が変わった。

落田さんの絵は耳を澄まして心をゆるめなければ

中にはいってゆけない。


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絵の前に立ち耳を傾けると、古い記憶が目を覚ま

し、色彩の向こうにいくぶん具体的な景色が立ち

上がる。

季節の中を巡るようにゆっくりと歩く。

S子さんと好きな絵が同じだったことが、うれし

かった。

ほか人の作品もいいなあと思って寄ってゆくとS

子さんの顔もその絵に近づいていった。

違うものを好むときのおもしろさはないけれど、

同じということはなんとなくうれしい。

軽井沢で生まれ育ったS子さんと軽井沢の林を歩

く事ができてほんとうによかった。

S子さんはカラマツを見て、懐かしいと言った。

S子さんから昔のことを聞きながら歩く軽井沢の

林の向こうには少女のS子ちゃんが歩いている。

テニスコートの辺りでS子ちゃんはもう少女で

なく美しく成長したすらりと立つS子さんになっ

ていた。

S子さんが過ごした軽井沢の話を聞くうちに過去

の映像が亡霊のように立ち上がり、わたしはその

時間のなかを歩いていた。






朝ご飯

グラタンとカリフラワーのサラダ


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お昼ご飯

軽井沢のレストランで。

S子さんはビーフサンドウィッチとビール。

わたしは、サーモンのサンドウィッチとワイン。

おやつは

万平ホテルでババロアとフレンチトースト


by rika_okubo7 | 2014-12-06 16:06