高校一年生 12月14日記
月に一度のマルシェ開催日。
野菜のおいしそうなのを見て歩く。
背丈が短くて根本が丸いぷっくりとした形の、見るからにおいし
そうな小松菜を発見。生産者さんは標高800メートルの土地で
作っています、と内気そうに言った。そうするともっと買いたく
なって、赤ねぎも蕪ももらうことにする。
他のお店で大根と牛蒡を一本ずつ。鳥取の加賀大根に似た形の
でぶっちょの大根をもう一本。それから代官山からやってきてい
るパン屋さんのオリーヴの実とオリーヴオイルと練り込んだパン
を三つ。ずっしりと肩を重くしてほくほくとしていったん帰る。
それから二人で選挙にゆき、有楽町まで電球を買いに行く。
夕焼けがきれいな時間に勝どき橋を渡る。
急に寒くなってきて、ダウンベストから出ている二の腕が冷えて
風邪をひきそうになった。
キッテビルでKちゃんのプレゼントを見る。
Kちゃんの顔を思い浮かべたり、じぶんの高校一年生を思い出し
たりしながら。
たくやさんはグレーのミトン型の手袋がいいと言う。
わたしはワンピース型のグレーのTシャツ。
結局選びきれなかった。
高校一年生かあ、わたしは渋好みだった。
友だちはどうだったろう。
キッテを出ると白い粒が降ってきた。あんまりきれいでタイミン
グもよすぎて、エントランスのインスタレーションかと一瞬思っ
た。けれど、それは確実に空から降って来るもの。みぞれ。
手のひらを差し出して白い粒が落ちてくるのを待った。
お昼ご飯
カレー饂飩 大根の酢漬け
お夕飯
じゃがいもと長ネギのグラタン
パン
レバーの煮たの
長ネギをくたくたに煮てから焼いたグラタンはずいぶんおいしか
った。チーズはたまたま残っていたフォンティーナとデリスを使う。
ベシャメルは作らずに生クリームだけだから、ジャガイモを一つ
つぶして、とろみをつけてもおいしいかもしれない。