記憶の海に降りて 4月25日記
福岡伸一×阿川佐和子 生命のささやきに耳を澄ます センス・
オブ・ワンダーを探して 読了。
わたしにとってのセンス・オブ・ワンダーはなんだろうと古い記
憶をさぐってみる。
うまくいかない。わたしを支えてくれている事ってなんだろう。
たぶん記憶に対する質問が漠然としすぎて浮かび上がってこない
のだ。
目をつぶってみる。だめだ、眠くなってしまう。
目を見開き意識を眉間のごく真ん中に集中させ胸を開き、まっす
ぐに記憶の海に降りていく。
さいしょは記憶の表面を散歩する。無秩序に「見出し」が見えて
くるけれど、いつごろの記憶だろう。
ひとつきっかけをつかむと、ふかく刻まれたことが蘇ってくる。
いや、蘇ってくるというのでもない。見開いた眼が見ているのは
古い記憶だ。蓄積された記憶の海を現在進行形の自分が見て回っ
ている、まるで夢を見ているような感覚だ。匂いまでもおぼろげ
ながら鼻腔に感じるのだから。
わたしにとってのセンス・オブ・ワンダー。子ども時代の何に影
響されて何に支えられているのか自分ではわからないけれど、今
のわたしと、昔のわたしを結ぶ糸をさがして記憶の散歩をするこ
とはたのしい。
子ども時代にいろいろなもののオーラを浴びることがその人をず
っと支えていく。それがその人の「センス・オブ・ワンダー」に
なることだと思うんです 福岡氏談
by rika_okubo7
| 2015-05-22 13:50