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大型客船が入港する夕べ   5月13日記 

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時計を見ると入港予定時間まで5分を切っている。

「それでも行ってみようか?」とたくやさんは言うけれど、

埠頭に接岸された大型客船をただ見上げてもつまらない。

海の遠くからやってきて、ゆっくりと接岸する。タラップが陸に

渡され、開いたゲートから旅の疲れを散らすように晴れ晴れとし

た顔つきの人たちが次々と降りてくる。そして彼らは夜を迎えよ

うとしている東京の街に消えてゆく。想像通りではないかもしれ

ないけれど、そんな様子を迎えるように見ていたかったのだよ。


けっきょく諦める。今度こそは忘れないようにしよう、八月。

そして私たちは埠頭とは反対の方向に、腹をみたしに向かった。


5月13日の皿





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by rika_okubo7 | 2015-06-04 18:24